のんべえ手帖

のんべえの日常を綴った日記

焼酎本と焼酎の歴史を感じた日のこと

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これであなたも焼酎ツウ!

お手伝いした『ツウになる! 焼酎の教本』が、11月22日、いいふうふの日に発売された。270銘柄以上の焼酎が紹介されていて、そのうち130銘柄がコメントつきで掲載。なにか贈り物しようかな〜なんてときにも役立ちますよ。ツウになりたい方はぜひ!

担当したのは、製造方法や蒸留についてのページ。10月頃に霧島酒造さんに取材に行った。焼酎利酒師だけど、焼酎蔵の見学は初めてだったので、とっても貴重な機会となった!

鹿児島→大分(都城)→鹿児島で、2泊3日。

…と。振り返ろうと思ったけど。あさってから旅行のため、仕事が山積みなので、急にめんどうになってきた。よし、振り返らずに行こう。

いっこだけ。ここに行けたのは、ちょっとうれしかったので紹介。

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鹿児島県大口市、郡山八幡神社

焼酎ツウなら知っているかもしれない。昭和29年に神社の解体修理をしていたときにでてきた木片。大工さんの落書きが書いてあって、そこに日本最古の「焼酎」の文字が残されている。

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日本で初めて焼酎の文字が記された木片、のダミー。

大工さんは、一生懸命がんばって神社の改修をしたのに、施主は焼酎の一杯もふるまってくれなかったらしく、「ケチ!」と愚痴を書いている。1559年、戦国時代のこと。人間って、何時代でもたいして変わらないのね。

ちなみにその時代はまだ芋が伝わってきていないので、焼酎=米焼酎

大口は、広大な田んぼが広がっていて、秋田を思い出すような、なんにもなさだった。いい意味で。昔っから米がたくさん採れたらしい。球磨エリアにも近いので、米っていうのは納得できた。

神社までは、鹿児島空港からバスで1時間くらい。大口というバス停まで行って、そこからタクシーで神社まで15〜20分くらい。車の運転ができたら、もっと自由にあちこち行けたかも。ペーパードライバーの悲しみを味わった。早く自動運転にならないかな。

そのバス停の近くに「伊佐美」を造る甲斐商店があることをタクシーの運転手さんに教えてもらった。

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造りの前なので、お店には焼酎なんにもなかった。

「お酒ないんですか…そうですか…」と帰ろうとしたら、不憫に思ったのか、お店の奥から自宅用だという焼酎を1本持ってきて売ってくれた。後で調べたら、元祖プレミアム焼酎らしい。父親の誕生日にあげた。

 

酒量:氷結1本