のんべえ手帖

お酒にまつわるいろいろ

福井酒ツアーその①「梵」醸造元の加藤吉平商店さんへ

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「梵」という名前が、まず海外でウケそう。

初めての福井旅。前日夜の宴会と合わせて2泊3日で、観光地や酒蔵を巡るのんべえツアーに参加した。酒好き女性が集まるコミュニティ「SAKE女の会」主催のツアー。ふくいの食アンバサダーもつとめる代表の友田先生に案内してもらって、ふだんは入れない蔵の奥まで、見せてもらえた。

 

まずは「梵」醸造元の加藤吉平商店へ。香りがあって甘みがあってスッキリきれいなモダン酒、そして高級なお酒、そんな印象だった。フルーティSAKE好みの夫が大好きな銘柄でもある。「梵、行く」と伝えたら、「たくさん買ってきて!」と頼まれた。珍しい。あまり多くは見かけないのだそうだ。

 

蔵の設備は、とにかく「すごいっ!」に尽きる。空いた口が塞がらず、口の中が乾く。圧倒的なスケールだった。2万4000坪の敷地のなかで、1万石くらい造っているそう。東京ドームが1万4000坪だからまあまあな広さ。なんで、あまり見かけないかというと、海外にたくさん輸出しているようだ。102か国132箇所。取扱いの国が塗りつぶされた地図をもらったら、ほぼ全世界を埋め尽くすほどだった。なるほど、見かけないわけだ。

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きれいな仕込みタンク。

なかは想像していたとおり、清潔できれい、最新鋭の設備のある蔵だ。ゴルゴ13を明るく元気にしたようなダンディな加藤社長が、案内してくれた。

加藤社長は、一級建築士の資格をもっていて、蔵の設計もほとんど自分でやっているそうだ。あと、特許つきのオリジナル機器があちこちにあった。

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「私が登録文化財です」

蔵がある鯖江はメガネのフレームで有名な土地で、国内シェアの約9割のを占める。そのフレーム製作の技術を生かして、擬似米をつくっているのもおもしろい。疑似米は、蒸したお米が蒸気でべちゃべちゃにならないように、甑の端々に敷き詰めるプラスチックでできたダミーのお米。

どういうものかというと、ふつうのものよりギザギザしていて、水分を吸着しやすくなっているということだった。なんか、見えないところに地域性がでていて、いいなーと思った!

 

泡であらえる洗うという洗米機。ほかの機器よりアナログ寄りで親近感ある。

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これも確かオリジナルだったはず。

福井はむかし、福井地震という大きな地震があったそうで、仕込みタンクの耐震にはすごく気をつかっていた。土台の仕組みや強度が違うんだそうだ。それもオリジナルだったかな。あと、壁や床も完全防火。なにかあったら、ご近所の人はここへ逃げ込めばいいと思う。

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ツルリとしたタンクが行儀よく並ぶ。

鏡張りのような麹室。なるほどきれいな酒になるはずだ。随所にIoTが散りばめられていて、自動で温度が調整されたり、エラーがでると知らせてくれたり、人智を越えた多機能性をもっている。小型の遠心分離機もあった。機械好きは喜びそう。

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IoTが活躍する麹室。キラキラしていて実験室のよう。

あと、屋上にヘリポートがあったり、どでかい貯蔵庫があったり。ちなみに、これらの貯蔵庫は将来、酒造りができるようにも建て替えられるらしい。加藤社長は、まだまだ増やす勢いらしいけど、息子さんには「お父さん、そんなに作ってどうするの?」と言われているそうだ。

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こういうところが、何基もあるらしい。

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屋上ヘリポートから見た自然豊かな福井の景観。

最近できたという精米機。5分ほど場所を移動して、でっかい倉庫のような建物へ。このオリジナル精米機も特許をとっているそうだ。Xになっているところがミソらしい。しかし、なんど聞いてもすごさを理解できなかった。脳みそがついていかなかった。

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とにかく大きくてすごい。

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X!

IoTも人力も半端なく可動している。女性もたくさん働いていて、女性用の宿泊施設もあった。地元の雇用を多く生み出しているところもすごいところ。

なんだかんだで4時間くらい案内していただいた。情報量が多すぎて頭がぜんぜんついていけない。

 

夜は、梵飲み放題の宴。飲む機会がほとんどないだろう高級ラインまでずらっと。夫に言ったら、うらやましがると思って言ってない。けど、好きそうな無濾過生原酒あたりをお土産に買った。

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梵だらけの宴会スタート。

 散々のんだあと夜の街へくりだし、さらにワインを飲むという素晴らしいツアーだったが、何を飲んだかは定かではない。メンバーは、15〜6人くらい。みなさん、素晴らしい肝臓をおもちだった。蔵めぐりはまだ続く!

 

酒量:ビール1杯・日本酒3〜4合?・ワイン2〜3杯?(その日)
酒量:日本酒半合(いま)