10月1日、日本酒の日。今年は何週間も前から「日本酒で乾杯」祭りがはじまっていた。タイムラインが日本酒で乾杯のラッシュ。なんだか浮き足立ってしまった日本酒ファンも多かったのではないだろうか。はい。それは私です。
毎年、仕事している間に日本酒の日が終わる0時ギリギリだったり、すでに飲みはじめて酔っ払ってしまっていたり。慌ただしかったけど、今年は、メガネで乾杯する予定を入れていた。わたしも友人もふだんは、コンタクトレンズ派。しかし萩野酒造の蔵元、佐藤さんの飄々とした雰囲気に惹かれるものがあり、行ってみた。
まず、メガネをかけてメガネ日本酒を飲むことでテンションあがった。一種のコスプレ的な楽しさ。よく考えたらふだんからメガネかけてる人にとっては、どうともないことなんだけどね。
驚いたのは、「本日のきき酒一覧」なるプリントには、試飲酒の詳細なスペックが…!!
最近って、たしか、「スペックとかどうでもいいじゃない、美味しければ〜」みたいな流れがあったはずなんだけど。しかも、蔵元さんの方が隠す傾向が強かったと思うんだけど。グルコース濃度とか、あんまり見たことないし。酸度や酒度が、小数点第2位まで書いてるし。おもろい。
もしかしたら質問されるだろうことを先取りして答えておいたのかな。こういう試飲会って、コアなファンが多そうだし。じっさい、萩野酒造(というか佐藤さん)の追っかけを自称するおじさんもいて、非常に楽しかった!
10本一巡して、好きだなーと思ったのが、
③荻の鶴 純米大吟醸 美山錦40%
⑦日輪田 山廃純米大吟醸 雄町45%
⑩日輪田 山廃純米酒 雄町60%
どれも美味しかった。総じて酸がそこそこあって味もある傾向。好きなのは、甘すぎなくて酸とのバランスがいいやつ。
話題の「メガネ酒」は、甘くて酸がバリっときいてインパクトある。ジュース感覚でわいわい楽しんで飲むやつ。なんせ甘いんで、のんべえがずっと飲むのには向かないかも?しかしきれいな酒だった。
メガネの会らしく、勉強会も。
なぜか、佐藤さんは、自称佐藤さんの追っかけおじさんを見つめながら、説明していておもしろかった。知ってる顔があると安心するんだろうな。
宮城県のこと、震災後のこと、借金9桁で蔵を再建したこと。近代的な蔵の設備など、スライドで惜しみなく見せてもらった。
知らなかったのだけど、佐藤さんもご兄弟で酒造りをしていて、佐藤さんが営業的なことをやっていて、弟さんが杜氏さんだそうだ。仙禽の薄井さん兄弟と一緒の構造、って、けっこうほかにも多いのかな?
メガネは甘くてずっと飲めないとかいいながら、酔っ払ってからは、ずっとメガネ酒飲んでた。参加者の方々は、宮城出身の人多かったし、女性が多かった。
「ひとり4合飲めるくらいありますよ〜」と言ってたけど、ほんとにそんくらいの量あった。太っ腹。
楽しい気分のまま、神保町の立ち飲み居酒屋と中華やさんをハシゴして、酩酊の夜。まあ、いいよね。日本酒の日だし!
酒量:日本酒たくさん飲んだあとビールとレモンサワー2杯