のんべえ手帖

のんべえの日常を綴った日記

さよなら、きーちゃん。

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午後3時に母からLINEがきて、21年生きた愛猫のきーちゃんが死んでしまったことを知った。

締切りを伸ばしてもらって、明日の準備とsaccharificationとfermentationみたいなことを学んでいたときだったので、正直まったく現実味がなかった。

 

今朝、母から送られてきたきーちゃんの写真は、うつろな目をしているのとカメラを睨んでいるような表情の2枚。その後、ソファから動けなくなったそうだ。ソファの上で寝ている写真がきた。父に抱きかかえられないとトイレにも行けなかったらしい。午後2時に自然に息が止まったそうだ。

 

きーちゃんの最後をひとりでみとった父は、庭へきーちゃんを埋葬してから、そうとう泣いたらしく目が腫れたまま仕事へ向かったそうだ。私も涙腺がこわれたまま、夕方からの取材へ行った。

 

きーちゃん、なんで11月まで待ってくれなかったんだよ。もう一回会いたかったよ。

最後に会った8月。どんな気まぐれか分からないけど、いつもは1階のソファでひとりで寝てるきーちゃんが、2階で寝てる私の隣に近寄ってきて一緒に寝た。少しだけ手にかかったふわっとした毛の感触。忘れられない。

 

父はガラケーで母はスマホで、毎日のようにきーちゃんの写真を送ってきてくれた。母は朝と夜の2回。うちの家族の真ん中には、いつもきーちゃんがいた。これから、とーさんとかーさん、大丈夫か。熟年離婚とかないよね。私よりもっと現実味のある悲しさはどれだけ辛いかと考えると泣ける。最後まできーちゃんを世話してかわいがってくれた両親には感謝しかない。 

 

喪失感は、ぽっかり心に穴があくっていうけど、そういう感じじゃないんだよな。自分もすっぽりと埋まる穴に入ったような、どっちかというと温かい気持ち。これからもずっと心の中にいるからね。悲しいんだけどね。

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ばいばい、きーちゃん! ありがとう。楽しかったよ!

 

酒量:日本酒2合