十条にあるクルド家庭料理のお店「メソポタミア」に行ってきた。メソポタミアと聞いてもエヅプトくんしか思い出せない。
ところで、クルドって、どこ?という人に、というか自分のために、地図をつくってみた。汚い字ですが。
イラン、イラク、シリア、トルコのあたりがクルド人のルーツ。クルドという場所はなくて、その周辺で生活していた民族をクルド、クルディスタンというそうだ。「国を持たない最大の民族」というのが、クルド人だそう。
こちらの記事が詳しくておもしろい。
なぜか、埼玉に多く住んでいるというクルディスタン。ご近所でもある十条に、2017年8月に日本で初めてのクルド料理のお店ができたのだそうだ。
2階にあって中の様子が見えないので、とても入りづらい…。
手芸カフェ…?
入ってみたら、青い壁とオリエンタル風味のランプ。お香の香りが漂うとても落ち着く空間。※最初トイレの消臭剤の香りかと思ったけど
最初は、ビールとワンプレートで1250円のお得な「ほろ酔いセット」。
肉はスパイスがきいた鶏肉、ドネルケバブ。辛くはなくどちらかというとやさしい。サラダは、ミントっぽいスースーするハーブが入っていた。ミントだとおもうんだけど。
とにかくこのハーブ&スパイス使いが、特徴のよう。
ほうれん草とヨーグルトのスープ。
スープといっても、液体は少ない。ほうれん草のヨーグルト和えって感じ。ラー油っぽいものがかかっていたけど、辛くはない。
ひき肉団子のブルグル包み揚げ。コロッケみたいだけど、カリッとした食感で中のひき肉もポロポロしてる。美味しい。
シシケバブ。安定の美味しさ!ナンに、肉と野菜を巻いて食べる。
これに、スパイシーで芳醇なアルメニアワインがとてもいい。
アルメニアでは、世界最古の醸造所が発見されたとかで、ワイン発祥の地かどうかと話題のようだ。
ラハマージュン(ナン羊のひき肉のせ)。メニューの写真だとクレープっぽいなーと思って頼んだら、生地が分厚くて、ピザみたいな食感だった。おいしい!
クルド料理というとオクラが有名だそうだけど、売り切れだった。残念。
豆のスープとともに、トルコの蒸留酒ラキを水割りで。
うまーい!!!思ったより甘いのでアルコール度数の強さをあまり感じない。カクテル感覚で飲めた。もとは45度。
ラキは、ぶどうの蒸留酒だそうなので、グラッパと一緒なのかな?詳しいことはわからない。
もうお腹いっぱいで満足。帰ろうかな〜と思ったけど、やっぱり気になるデザート!ココナツとごまのヨーグルトケーキ、レワニというお菓子。
穀物感の素朴な甘さ。これは好き。ゴマの風味がいい。和菓子にも通じるものがあるけど、ココナツの風味が、「これは異国のお菓子なんだな〜」と気づかせてくれる。
ちなみに手芸もところどころに飾られておりました。「キルト」の文化なのかな。
クルディスタン地域では、紛争も絶えない場所も多いし、国がない=難民問題も根深い。でもクルドの人たちも、地域に根付いた家庭料理を食べて日々生活しているわけで。
問題から目を背けるわけじゃないけど、食べ物やお酒を通じてその国を知るって、一番平和で親しみがもてる方法かもなぁと思った。酒による世界平和を叶える会会員なので!
酒量:ビール1杯 ワイン1杯 ラキ1杯