のんべえ手帖

お酒にまつわるいろいろ

「府中誉」の府中ってどこ?

茨城の酒蔵さん2軒目。同じく石岡駅近辺にある府中誉酒造さんへ。代表銘柄は、創業時からある「太平海」「府中誉」、あと山田錦の父、短稈渡船を復活させて造った「渡舟」。

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蔵内は掲載禁止なので、外側をぐるりと。

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廣瀬酒造さんも歴史ある蔵だけど、こちらも創業1854年と歴史ある。

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蔵にくっついてる鉄のフックみたいなのは、なんだろう? 蔵元さんに聞いたけど分からなかった。土佐漆喰の水切り瓦を思い出したけど、ぜんぜん違った。

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写真は高知の南酒造場。こちらは、台風などの強風から白壁を守るための飾りだそうな。

 

7代目の蔵元、山内さんにご案内いただいた。同じ高校で、先輩後輩の関係という茨城っ子も同行していたので、ローカル話などを交え和やかムード。

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山内さん、とにかく説明が丁寧!落語家のようにするすると淀みない。一番に石岡の歴史。新撰組芹沢鴨の生家も近くにあるそうだ。幕末好きにはたまらん。

 

また、苦労して復活させたという短稈渡船についても教えてもらった。まず種籾を1年かけて探すところから。筑波にある生物資源研究所(今の農研機構 次世代作物開発研究センター)というところで見つかったそうだ。研究という名目で種を育て、3年目にやっとお酒が完成。復活させたお米を使っての酒造りは、最初認められなかったけど、なんだかんだあって最終的には晴れて商品として出せるようになったとか。

 

短稈渡船は、野性種ゆえ蔵人泣かせ。でも山田錦以上に、やわらかくふくらみのある酒になるとのこと。頑固おやじが見せる、真の包容力なのか。

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見た目は、稲にヒゲがはえているのが特徴。f:id:skyfrogs:20200228081726j:image

ちなみに、稲の丈が短い短稈と、長い長稈のふたつがあって、けっこう別物くらいに違うそうだ。長稈は雄町に似ているとのこと。

 

府中誉さんでは、酸化を防ぐテクニックを駆使して短稈渡船の米の特徴をしっかり生かせるような酒造りに取り組んでいた。

 

蔵で印象に残ったのは、ちょいちょいメイドインイタリーの機械があったこと。日本よりも海外のワインに使う設備の方が、中小の蔵にとっては使いやすいものが充実しているそうだ。蔵のサイズ感からして値段もちょうどいいらしい。

 

日本製は、中小向けのちょうどいいものの開発があまり進んでないと聞いた。ほかの蔵でもけっこうオーダーメイドが多いと感じたことがあったけど、そういうことが原因にあるのかもしれない。

 

そして楽しい試飲タイム。

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今年できたての太平海と渡舟五十五。渡舟は、舌にピチピチとしたフレッシュさを感じ、酸味の広がりボリュームもあった!

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どちらも美味しかったけど、渡舟をお買い上げした。

帰りはグリーン車で宴会! 

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ああああ

そうだ。

府中誉の府中とは、奈良時代の行政の中心地のこと。一般的に知られてる東京都の府中市とはちがうんだぜ!ということを言いたかったのでした。石岡近辺は、その昔、国府の地だったようです。

 

酔っ払って更新したので、いろいろ抜けてる。

 

酒量:日本酒2合 ビール1缶