のんべえ手帖

のんべえの日常を綴った日記

Netflix『キングダム』シーズン2いっき見した感想(ネタバレあり)

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まつやのハンバーグをついに食べた。超粗挽き!口の中で肉塊が踊る。

 

ウォーキング・デッドから心が離れ、ゾンビもの映画やドラマから遠ざかっていたけど、久々におもしろいなーと思えたのが、韓国のゾンビドラマ『キングダム』だった。少年漫画の『キングダム』とはちょっと違う。いやだいぶ違う。

日本が韓国を攻めた時代、豊臣秀吉朝鮮出兵あたりを時代背景として(ほとんど出てこないけどたぶん、これから絡んでくる)、韓国の宮廷を舞台に繰り広げられる愛憎、政権争い、そしてゾンビ。この組み合わせ具合が絶妙だ。

そもそも宮廷なんて、ゾンビより怖い人間がうようよいる世界。ゾンビの存在感がかすみそうなくらい、悪いやつばっかり。

 

おもしろかったのは、なぜゾンビになるのか、という部分をわりとちゃんと説明していたところ。2派の派閥があって、巻き返しを狙う過激派の一方がしかけた"死者を生き返らせる植物"が、ゾンビを作り出した。それは、とある草花を煎じて針で刺すというやり方。葉の裏側に虫の卵がくっついていて、その虫が体内大きく育って脳を奪って制御するのだ。まあ、虫がどうなってどうなれば、脳を制御できるの?という疑問は残るけど、そこはSF(すこしふしぎ)ということで気にしない。個人的には、化学薬品でゾンビになる、というパターンよりは納得できた。虫ならなんかやらかしそう。

あと、水に入って窒息状態になると虫が体からでてきて、ゾンビになりかけの人なら、助かるっていう設定も新しいなー。

ゾンビを全員氷の上におびき寄せて割って落として全員滅亡させるのも斬新なシーンだった。人間ドラマに移行してしまったウォーキング・デッドもぜひ、こういうのを取り入れてほしい。そしたらまた見るのに。

王様になるはずだったヒーローと、ヒロインである人をゾンビにする草を研究する女医、ウォーキング・デッドで言うところのダリル的役割を果たす青年(名前忘れた)などなど登場人物にも好感もてる。敵対するマッドは女帝も、まばたきひとつしない狂気の表現がとてもいい。悪役が悪役らしくなるほど、ヒーローの活躍が光る。

シーズン2では、ゾンビを製造する草の謎もだいぶ解明されてきた。さてシーズン3は何をテーマにするんだろう。人間ドラマになってもいいけど、極限の状況下で現れる人間の本能や狂気、ゾンビの大いなる活躍を期待したい。

 

あ、ちなみに、キングダムのゾンビは、めっちゃ足速いタイプです。あのトロトロ歩いてた全然怖くないのとは違う。ゾンビ2.0。ブラット・ピットが出てたゾンビもの、『ワールド・ウォーZ 』系。ほんと怖い。怖いを楽しめる人限定でおすすめ。

 

酒量:ワイングラス2杯