のんべえ手帖

のんべえの日常を綴った日記

Netflix『AKIRA』で、今だからこそ見るNEOTOKYO

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「てつお〜!!!」

「かねだ〜!!!」

でおなじみの往年の名作『AKIRA』をNetflixで見た。

夫「優れたクリエイターは未来を予測できる」ともったいぶって語っていたのでなんのこっちゃ?と思って、見ることにした。どうやら、映画(というか漫画原作)の中で、2020年東京オリンピックが開催されるらしい。正確に言うと開催される予定だったが延期になったということらしい。なるほど今の状況とおんなじ。

AKIRA』は、何度も見ているはずだけど、あまり覚えていない。漫画も従兄弟の家で分厚い冊子を見た記憶はあるけど内容は覚えていない。夫いわく、漫画は面白いけど映画はぜんぜん違う話になっていて、何度見ても寝てしまうそうだ。そうか、なるほど。だから私も覚えていないのかも。

見てすぐに思ったのは、『BANANA FISH』に絵柄が似てる、ということ。似てる。『BANANA FISH』の方が後なので、作者は『AKIRA』に影響をうけたようだ。あと、ネオ東京はめっちゃ『ブレードランナー』の世界観に似ている。こっちは、『ブレードランナー』の方が先のようだ。何に影響をうけたかどうかはどうでもいいけど、知ってると少しおもしろい。素晴らしいコンテンツとは、影響を与えたり与えられたりして育っていくのだろう。

 

で、『AKIRA』なんて、有名すぎるコンテンツについて、語るのにはなんともアレなのだけど。改めて見たことで、男の友情的ものを永遠に理解できない気がしたので、なんか書きたくなった。

鉄男は弱っちいけど、実は潜在的な超能力的な力をもっている。で、チンピラのリーダーみたいな金田とは、幼少期から施設で一緒に育った仲間。リーダー的な金田に憧れながらも、反発心も持っている鉄男。自分の能力を知ったとき、助けにきた金田に対して攻撃的になっていた。

てかさ、助けに行ったんだからさ、そこは素直に「ありがとう」でよくない? 「おれだって、一人で何でもできるんだ」ってこだわっている鉄男は、金田に甘えてると思う。そんな自分を知っているから悔しいのかな。親離れしようとする子どもみたいなやつなのかな。

 

対する金田は、そんな鉄男の気持ちがどうであれ、自分の仲間を助けたい、とそれだけだ。単純バカだが強い。

でもさ、鉄男に裏切られてもやっぱり助けようとする金田もよく分からん。もちろんそこが魅力なのだけど。金田の気持ち知ってるとか知ってないとか関係なく、友だちは助ける、ってコードがインプットされてるのかな。

 

けっきょく、AKIRA的なパワーは宇宙になる。ひとつの銀河系になる。『2001年宇宙の旅』を思い出した。見るたびに寝てしまうキューブリックの名作。手におえないものは、全部宇宙になるんか。神は宇宙か!

 

よし!酔っ払いました。

今日の晩酌は、残りあと1合だった白龍のひやおろし。ラベルしわしわバージョン。

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黒胡椒的なスパイシーなものと一緒に食べたら桃の味がした。

暗い予言ばかり当たるのはなんでだろう。明るい予言は予言じゃなくて、突然と受け止めているからかもしれない。明るい予言が当たった例をつなぎ合わせた映画がみたい。そうだ、『ニューシネマパラダイス』みたいなのが見たい。

 

酒量:ビール250ml 日本酒1合