のんべえ手帖

のんべえの日常を綴った日記

「英語は3語で伝わります」レビュー

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英語中級者の壁を超えられず、ジタバタしている者です。

少し前に夫が買ってきたらしく、家に置いてあった英語の学習本「英語は3語で伝わります」をやっと読み終えた(夫は読んでいない)。結果、もしかして私のために書いてくれたの…?と思うくらい、今の私向けの本だった。

 

この本は、教材ではなく英語の文を組み立てるための考え方を教えてくれる本。筆者は、技術翻訳などの経験をもつ方。技術分野で使うテクニカルライティングの考え方で、よりシンプルで伝わりやすい英語を組み立てようと提案している。

主語、動詞、目的語 の3語のパターンで文章を考えることで、言いたいことやメッセージがすごくシンプルになる。内容としては、その3語パターンを身につけるために、動詞の使い方の方向性を決めたり、受け身や複雑な時制を使わないようにしたり、頭に負荷がかかる部分を省いていくやり方だ。

 

英語を話そうとして「うーん…?」と考えてしまうときって、だいたいが「この言い方で正解?」というところで悩んでしまっていないだろうか。中学文法といえども言い方は何通りかあったりするわけで。(もちろん、単語が分からないってときもあるけど)。 「3語で組み立てる」というやり方は、思考回路の分岐を少なくして、その迷いを減らすことができる。なにより、経験豊富な著者がこっちの方が伝わりやすい、と断言されているので心強い。

 

この本について「単純化することで、失われるものもある」的なことをAmazonレビューに書いてる人もいた。たしかに、細かなニュアンスは抜け落ちてしまうかもしれない。でも、それは、次のステップだと思った。単純化してある程度通じる英語が使える段階にきたときに、初めて考えられるようになることなんじゃないかな。だったらいいな。

小さなことにこだわりすぎて、何も伝えられないくらいなら、シンプルでもコアな部分が伝わればいい。と思った。今は。

なんだか、気持ちが楽になるような一冊だったな。

英語は筋トレくらいには思っているけど、ときどきこういう本に出会えると、ちょっとまた世界が変わって見えるようでいい。

 

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