長崎県壱岐島で、日本酒づくりを復活させた重家酒造の横山さん。最近でた「よこやま」の夏吟を飲みながら蔵元さんと語るイベントに参加した。MCは、エッセイスト・酒ジャーナリストの葉石さん。zoomを利用したセミナー形式(ウェビナーというそうだ)で、参加者はチャットで質問できる仕組みでした。
イベントは1時間ほどで、「あーもっと聞きたい!」というところで終わってしまった。あと30分あってもいい。きっと30分長いなら長いで、「あともう30分…!」と永遠に30分延長し続けるカラオケみたいなことになるんだろう。
この日のために買った夏吟醸と今年のよこやま1814を飲み比べしながら聞いた。よこやま1814は、1回火入れの赤ラベル。夏酒より、ほんの少し甘みコクあり。ただ、昨年飲んだよこやまの火入れ(1810だったかな、いや、7号だったか)より、ドライ方面ににふっている気がした。もしかしたら、昨年飲んだのは秋頃だったから、少し寝かせたやつだったのかも。
夏吟のラベルは、ビーチボールがモチーフ。ハワイア~ンな感じなのは、コロナで鬱々とした世間の雰囲気を明るくしたかったという横山さんの思いが込められている。
イベントの中で、キウイに胡椒とオリーブオイル(エキストラバージン)をかけたおつまみが、よこやまの夏吟にすごく合う、と葉石さんが紹介していた。「ほー」と思いながら聞いていたけど、それを実践してたという友人が「めっちゃ美味しい!」というので、夏吟醸がなくなる前に、キウイを買って試したみた。
めっっっっちゃ美味しい〜!!!!!!
お酒の中に少しだけ感じた「アルコール味」が消えて、最後の余韻のほうで新しい味が生まれていた。あ、これがマリアージュなのかも… という感動と発見。
味の構成は、キウイの甘酸味とオリーブオイルのオイリーさ、胡椒のスパイシー。お酒の甘酸味とキウイは寄り添うとして、オリーブオイルは、お酒内のオイリーさを増幅させるのかな。胡椒のスパイシーさは、ないものを足してる感じだろうか。でも、最後に感じるフローラルな余韻はどこから生まれた?
これまで、自分が「カレーに合う」とか思っていたものは、まずくはない、邪魔はしない、どちらかというと寄り添ってる(類似性がある)くらいのものだったのかも。新しい味が生まれるって、すごいおもしろいなー。なんでこんなに合うの?と何度もゴクゴク飲んでしまって飲みすぎた。まさかキウイでこんなにお酒がすすむとは思わなかった。
よこやまだけでなく、この手のモダン系の日本酒には合いそう。酸高めで甘みも豊かなもの。香りの特徴は、柑橘系より甘みが少し多めなキウイ系。たまたま買ったのが若くて少し固いキウイだったけど、あまり甘くない、酸味がちなキウイの方が合うかも。甘みの少ないお酒だったら、甘いキウイでもいけるのかな?
夫が福原酒店で買ってきてくれたという壱岐焼酎も飲んだ。図らずも壱岐づくし。
壱岐焼酎独特のクセがありながらも、品良いバランスで美味しかった。キウイ&日本酒の後、馬刺し&焼酎というよく分からない食卓だったけど満足。
酒量:日本酒2合 壱岐焼酎2杯