のんべえ手帖

のんべえの日常を綴った日記

香港カンフー映画『イップ・マン』3作一気見

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非常事態宣言が解除されたけど、在宅ワークが続いているので、気を緩めていいのかよく分からない。気楽といえば気楽だけど、毎日、風景が変わらないのは、どことなく閉塞感を感じる。窓から見える景色が、田んぼからマンションに変わっただけじゃないのか。

 

美容院にも行ってないし、化粧品も洋服も買ってないけど、酒だけは買っていた。ひらがな「たかちよ」のチェック柄シリーズは、伊勢五さんで購入。「チェック柄、もう造らなくなるよ」と聞いて、買ってみた。甘め酸高めのジューシータイプ。思ったより酸しっかりしていて、仕事おわりによく冷えたのをぐぐっと飲むのがいい。気分がパーっとした。

 

ブルース・リーの師匠イップ・マンを描いたというカンフー映画『イップ・マン』3作をNetflixで一気見した。カンフー映画は『少林サッカー』以来かも。

イップ・マンは、中国に詠春拳を広めた実在の人物。詠春拳は、ブルース・リーが創設した截拳道ジークンドー)の元になっているそうだ。攻守ともに無駄ない動き、気を抜くとイップ・マンの連続猫パンチ(テレフォンパンチ)が炸裂する。

2作目あたりから、小さい頃のブルース・リーが登場する。3作目は大人になったリーさん。リーさんはちょい役って感じで、基本的にはイップ・マンの活躍が中心だ。とにかくめちゃくちゃ強くて、そのうえ人格者。さらに妻思いで、家族を大切にする男、イップ・マン。出来杉君じゃないか。

時代背景も日中戦争の頃、伝統的な衣装ではなく、みんな洋服を着はじめている。そんな時代にカンフーなんて時代遅れじゃないのか。武力は銃が主流だし。でも、イップ・マンは、道場主となってカンフーを広める。戦後の貧乏な世の中では、略奪など犯罪も多いし、チンピラみたいな人だらけ。自分の身は自分で守ることが大事なのだ。

もちろん見どころは、戦闘シーン。イップ・マンひとりで、数十人と戦って余裕で勝つ。戦う舞台も製綿工場や魚河岸とかいろいろ変わっておもしろい。格闘ゲームを見てるみたい。カンフーVS空手、カンフーVSボクシングと異種混合対決もあり。

家族思い、友人思い、中国人の精神と結びついている(儒教の教え?)カンフーに誇りをもつイップ・マンの熱い心に涙する場面も多いし、とにかくエンタメ性が高い。

 

1作目は反日的なストーリーで、正直これが中国で大ヒットなのか…と不穏な気持ちになった。2作、3作見ていくと、つまるところ、カンフー万歳映画なのだな、とあまり気にならなくなった。4作目の完結編がコロナの影響で延期していたらしいけど、そろそろ観られるようだ。この流れできっと観に行く。

 

酒量:日本酒半合