のんべえ手帖

のんべえの日常を綴った日記

「晴田」で酒米の違いの分かる女になる

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出羽鶴や刈穂、やまとしずくなどを造っている秋田清酒の「晴田」シリーズ。酒米山田錦と雄町の米違い。秋田市民市場の酒屋さんで購入した。よく見たら2017年になってたので、3年レマコムで冷やされていたようだ。

晴田は、東京ではあまり見かけない銘柄かも。地元だけの流通だったかどうかは忘れました。酵母は、秋田酵母を使ってると裏ラベルに記載。精米歩合は50%の純米大吟醸

山田錦から。クリーンでほのかな吟醸香。香りは強すぎない。刺激も少なめでいい。ほどよい甘みと酸のバランスもよく、3年の間よくぞ崩れずにここまで元気でいてくれた…!

雄町もほぼ一緒の香り。ほんの少しだけ、甘み(旨味?)山田錦より味がのってる感じ。あと、くしゃみが2回。鼻腔をくすぐる刺激があるというわけだ。これか、これがよく言われる、じゃじゃ馬らしさなのか?(たぶん違います)

どちらもとてもみずみずしい。6月頃の夏の青々とした田んぼを思い出すような気持ちよさ。

このふたつの今の状態を比べてみると、雄町の方が好みかな。

 

日本酒はワインと違って原料の品種によって味の違いがほとんどない、と言われる。ぶどう違いほどにその特徴がでにくいのだ。

だがしかし、確実にオマチストと呼ばれる人は幻でなければ存在するし、亀の尾好きとか、八反錦好きとか…酒米の好みを表明する人はいる。

もちろん、◯◯好き、と表明する人の多くは、希少なものや普通とは少し違うものが好き、という特徴があるような気はする。普通というと、生産量が最も多い山田錦山田錦好きっていう人はそんなにいないし、そうだとしてもわざわざ言わないような気がする。

細かいことはおいといても、特定の酒米に愛を感じることは、違いが分かるからこそのことだなのだ。

そしてそれって、すごくカッコいい!

だからこそ、日本酒好きになって以来、目下のわたしの目標は、米の違いが分かる女になることだった。

「晴田」のふたつの酒米違いを説明しようとがんばったけど、正直、この2つのお酒が食事中にすり替えられたとしても気づかないんじゃないかと思った。それくらい似てるし。そう思うと、やっぱり酒米違いなんて意味ないんじゃないの、と言いたくなってしまう。

 

だけど、五百万石好きが言うには、自分が「これ好き!」って思うお酒はだいたい五百万石で造られていることが多いのだそうだ。八反錦好きの方も同じことを言っていた。好きだと思ったお酒がその酒米でできていたら、そりゃあ、その米で選んでいたら自然に好きなお酒に行き着く確率があがるよなぁ。

 

うーん。やっぱりなんかカッコいいなぁ。

ちなみに、私があきた酒こまちが好きってたまにいうのは、単に郷土愛であって、味がどうこうではないのです。

どれだけ飲んだら違いの分かる女になれるのだろうか。道のりは長い。

 

酒量:日本酒2合