「崩石積」というの石積みの工法。西ヶ原駅近くにある旧古河庭園内にある。
石垣と呼ぶには摘み方が適当すぎるけど、野趣あふれる感じがいい。崩れそう、でも、崩れない。そんな安定感のなさが惹きつける。ジェンガのようなスリル。実際は、地震がきても崩れてないから、けっこう丈夫な建て付けと思われる。
「崩石積」は、京都で発達した伝統的な工法だそうだ。
不安定なものに惹かれる心理ってあるのかも。個人的には、常に安定を求めてるんだけども。
週末はお祝いごとがあったので、レマコムの中の「作」雅の智を空けた。2016年に友人からお土産でいただいたもの。
4年経って、少しだけ熟成が感じられた。けど、崩れそうで崩れない。インパクトだった部分がぜんぶ、やさしさに変化して、まるーくなっていた。甘みの広がり方や酸の上がり方が、ゆっくりふんわり。ゆるやかにのぼって、しずかにさがっていく。枯れそうで枯れない、という美しさ。
江戸時代から続く「熟成法」という工法……とか何かあるといいのにな!
酒量:どぶろく 半合(なう)