秋に地酒屋こだまさんで購入した「楽の世」山廃本醸造無濾過。満を持して、クリスマスイブに開封した。試飲したときは冷えてたけど、燗酒が美味しいと聞いてやってみた。好みのタイプにまた出会えてしまった。うれしい。
中間くらいからの爆発的な膨らみ。「楽の世」という名前から、悟りを開いて枯れた感じ、極楽浄土の静かなイメージだったのだけど、全然違った。「まだまだやったるで〜〜!」と、グイグイくる押してくる。ホーリーナイトに飲むのは、泡っぽい方が良かったのかもしれないけど、まあうちは仏教だしいいか。
ひとつだけ気になったのは、このドンとくる膨らみというかコクというか。このグイグイくる感じ。「押し味」という言葉がぴったりくるな〜と思ってたけどどうなんだろう。ふと「押し味」って、今自分が感じているこれなのだろうか。自信がなくなってきた。
雰囲気でいうとグイグイ押してくる感じで「押し味」って言いたくなるんだけどな。
で、「押し味」で調べるといろいろでてきた。
押し味(おしあじ)・・後味にふくらみがあり、安定して余韻を響かせているような味わい。
(キレの反対は押し味、コクの反対は大味です)
喉を通る時に感じられる、濃厚でコシのある旨味は、昔ながらの生酛造りでしか出せないんです。私たちはこれを“押し味”と呼んでいます
新酒の間は舌触りが荒々しく、しっかりとした押し味があることから、このような名で呼ばれている。しかし、このような酒は、貯蔵により丸みが出て飲みやすくなる。
押し味とは、後半ののどごしの方に感じる膨らみや余韻の長さ、キレの反対の概念のようだ。分かったような分からんような。
じゃあ、このグイグイくる感じはなんと呼べばいいのだろうか。中間より少し後半よりだからまあ、押し味でもいいのかな…。舌に長く残る感じ、と捉えるとちょっと違う気がする。
このぐいぐいってアルコールの強さによるものなのかも…と、裏ラベルのアルコール度数をみたら「楽の世」20度あった。なるほど、私好み。
押し味が旨味とかアミノ酸由来だとすると、やっぱり私が感じる押し感は、押し味とは違うのかも。アルコールのドヤ感とでも言っておこうか。
そんなこんなで2020年もあと5日!寝ます!
酒量:ワイン グラス2杯(今日)