のんべえ手帖

のんべえの日常を綴った日記

Netflixで『ウォーキング・デッド』シーズン8を見はじめて、最近のゾンビものについて考えた

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もじこうが、文字校に思えてつらい。2016年の門司港より。

 ウォーキング・デッドのシーズン9は、どうも調子悪いようだ。1話目は毎回、大量のゾンビで盛り上がるはずなのに。いったいどうなっているのか。

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そういう私も、あんなに楽しみにしていた番組だったのに、シーズン7を見終わってから、まったく見てなかった。シーズン7の1話で、アジア系少年のグレンが、ニーガンの棍棒で最期を遂げたときから、心が少しづつ離れていってしまった。もちろんhuluを解約してしまったことも大きいけど。ヒュンダイの車が使われている間は大丈夫と思ってたのにな。大人の事情は関係ないんか。

Netflixでシーズン8が見れるようになったこともあって、1シーズン遅れではあるけど、ようやく重い腰をあげてぼちぼち見ようかなぁという気持ちになった。

とりあえず、お約束というか1話目は、ニーガンとの全面戦争がはじまって、派手なドンパチの回だった。リックのアメリカ大統領ばりの演説、激しい攻防戦。

てか、おいおい。ゾンビはどうした?

ゾンビは、もうなんていうか、兵器としての存在価値だけが高まっている。戦いに大量に投入されたゾンビは、相手を翻弄する道具としてしか活用されていない。そういや、だいぶ前からそうだったけども。いや、もちろんゾンビっていうのは設定のひとつみたいなもので、究極の状況における人間の心理だったり、どういう社会になるのかっていう思考実験みたいなところが、おもしろさだったりするんだろうけど。にしても、なんか扱いが雑じゃないか。ゾンビと人との絡みも少ないよ。

最近…とまでは言えないかもだけど、「ゾンビ・アット・ホーム」や「iゾンビ」とか、ゾンビが主役を張ってるものが増えている。人間社会で生きることができるモダンゾンビ。主役であるゾンビの心情に迫り、ゾンビの悲哀を全面に出しているところが、新しいなぁと思ってた。

ウォーキングデッドは、ゾンビがメジャーシーンになるきっかけとなった作品なのに(たぶん)目新しさがなくなってきている気がして残念。漫画原作だし、いまさら設定は変えられないんだろうけどさ。それでも、これまではゾンビのもつ怖さを最大限に生かすようなシチュエーションやシーンをたくさん作ってたのにな。グレンだって、何度もゾンビまみれになって、それでもそのたび、ちゃんも生きてたのにな。

シーズン8の1話目が終わって、画面に大きく「ジョージ・ロメロに捧ぐ」の文字が。そういえば、ゾンビ映画の金字塔を打ち立てたロメロさんも2017年7月に最期を遂げたのだ。

ロメロさんは、今のゾンビものについて、どう思うんだろうか。自らの傑作を超えるゾンビ映画がでないからと、自分で自分の映画をリメイクして、走ったり泳いだり意思疎通を始めたり、ゾンビ2.0を登場させたロメロさんは、きっと、ゾンビをもっと革新的なものにしてほしいと思っているんじゃないかな。

てか、もうブツブツ言わないから、グレンを生き返らせてくれー! 今のウォーキング・デッドには、アジアが足りないと思うんだ。

酒量:白ワイン180ml

【追記】3話目くらいからおもしろくなってきた!