のんべえ手帖

のんべえの日常を綴った日記

炭濾過とチーズ熟成士のことを考えていた日

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「これ以上はもう飲めません」。熊澤酒造さんの敷地内で。

ふと、無濾過のお酒で炭濾過実験をしてみたいと思いたち、Amazonでやし殻の粒状活性炭を1キロ買った。炭を水に浸して気泡を出し切り、米とぎのように2〜3回洗って、天日干しで一昼夜。手をかけた分なんだか愛おしく思えてきて、そんな意味の分からない実験、もう辞めようという気持ちになった。しかもお酒に失礼だった。ごめんな。

 炭は、脱臭したり、浄水したり、湿度を調整できたりとさまざまなことに役立つ。大事に使おう。まず、浄水して美味しい水を飲んでみようかな。

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天日干しした炭。

ところで、チーズと日本酒の食べ合わせをやってみたいと思い、ネットでチーズのことを調べていた。フランスには、チーズの熟成士(MAITRE DES FROMAGERS)という資格があり、できたチーズを熟成によっていかようにも変化させて、美味しいチーズに仕立てるという。フランス人でも少ないけれど、日本人でこの資格を取っている方がいるらしい。

www.designstoriesinc.com

このインタビューがおもしろかった。この方のチーズに対する情熱がすごい。フランスにわたって、何年も美味しいチーズを追い求め、超有名な熟成士に弟子入りして、ついにフランスにチーズの熟成庫をつくり、お店をはじめた。

熟成士に必要なのは知識や技術はもちろんだけど、一番大事なのは"センス"という答えにもおどろいた。チーズ熟成士は、すごくクリエイティブな仕事なのだ。

そして、どれだけ言葉を尽くしても、行動という形で表現された情熱にはかなわないと思えた。やろうと思ったときにはすでに終わってる、くらいの行動力を見習いたい。

ところで、これ、日本酒にもあったらいいのにな。日本酒熟成士って、なんかかっこいいぞ。

 

酒量:日本酒ぬる燗1合