蒲田が餃子の聖地とか知らないでいた。これまで目を閉じて生きてきたのだろうか。東京の人なら、みんな知っているのかな。世界の常識?
この記事を読んで、3店舗を制覇したいという、飲み友からの強い要望があった。ちょうど福岡の友人が遊びに来るタイミングだったので、壱岐を旅したメンバー5人で有名羽つき餃子店、御三家をハシゴすることに。
餃子は好きだけど、そんなに食べれるものなのか?
1軒目の金春(コンパル)は、京急蒲田駅から徒歩2分くらい。最初は、予約可のコンパルにした。
店内の写真はないけど、ワイワイ賑やかな食堂の雰囲気。月曜からほぼ満席。予約してよかったかも。
餃子&ビールとは、宇宙一合う絶対的なコンビネーション。
みよ!この美しい羽を!! あまりの羽の大きさに、これ自体がひとつの餃子かのようだ。餃子の集合体がひとつの餃子をつくりあげている。つまりそれは、小さな星が集まって宇宙を形成しているという真理!
「ひとり一皿行くでしょ!」と気合い入った人たち。わたしはお腹の調子が心配だったので、日和って「半分にさせてくれ!」と懇願。
餃子の皮は少し厚め。パリッパリの羽ごと口に入れると肉汁がジュワーッ。
水餃子も頼んだ。これはモッチモチオブモッチモチ。にんにくがガツンときいた、濃いめの専用タレをつけて食べる。羽などなくても十分うまい!
ビール一杯と餃子一皿をあっという間に片付けると、1時間もしないで立ち去る。フードファイターのようなその背中に、お店の人は何を感じただろうか。いや、美味しかったんだけどね。1店目ということで、なんとなく食べ過ぎないよう警戒心が働いてしまったのでした。ハシゴの功罪!
コンパルから、徒歩5分くらいのところにあるのがニイハオ。元祖羽つき餃子のお店らしい。予約が取れないからと心配したけど行ったら座れた。案ずるより産むがやすし。もし混んでて入れなくても2号店がすぐ近くにあるので安心だ。
歴史あるお店…のわりには内装がきれい。リニューアルした模様。
ででーん。元祖羽つき。その羽根のひとつひとつに餃子が歩んできた歴史が詰まっている。中国3000年の月日をパリパリと喰らう!
ううううううまーーーーいいいいい!!!!!
コンパルより少し小ぶりの餃子。皮も薄めかな。
「もうここでいいんじゃない?」っていう気持ちに全員がなった。これにてハシゴ終了。いろいろほかにも料理を頼んだ。
なんてことはない、餃子だけってツライってことがわかっただけ。
これは、ゆで餃子だったと思う。皮の厚さと中のスープが絶妙。小籠包みたいだった。
エビチリ!うまいうまい!
きゅうりのたたきですら、このクオリティ。
豆苗炒め。豆苗は買ったら二毛作するくらい好き。
こんな美味しい干し豆腐食べたことない。
ごまが多く使われていて、ごま油の風味がいい感じにきいてた。上品さすら感じる。餃子じゃなくて、餃子さん、って感じ。
てか、あっという間にお腹いっぱい…。3店舗ハシゴと意気込んでいたあの志はどこへ消えてしまったのだろうか。
ラストのお店、「歓迎(ホアンヨン)」は、京急蒲田駅から徒歩10分くらい、JR蒲田駅の方にある。腹ごなしに歩きながら外観だけ見ていこうということで、ぶらぶら歩く。
蒲田駅周辺は、思っていたイメージよりずっときれいで整備されていた。昔、近所に住んでたよ、という人が、すごく変わった、と言っていたからそうなんだろう。
とか言ってるうちにホアンヨンへ。餃子&喫茶…
「餃子&喫茶だったら入ってもいいんじゃない?」「歓迎って書いてるし…」
酔っぱらいのよく分からない理屈がはじまった。てか、お腹いっぱいだったんだけど、急に胃に隙間があいたんだ!
お店の人に聞くと、「餃子一枚でもいいよー」と快諾。謝謝!!!
天井の高い店内。円卓。雰囲気がものすごく本場っぽい。目隠しして人を連れてきたら中国っていうかもって思えるくらい。しかし誰もいわゆる中国らしい中国には行ったことがなかった。つまり、本場っていうものは、ただのイメージの集合体なんだな。
てことで、ホアンヨンの餃子!!!
うめーーーーー!うめーよ!
ここは、雰囲気も込みでよい!!!
美味しいとどうなるかというとお酒がほしくなるんです。ビールでは足りなくて、紹興酒を頼んだ。酒器がなんか可愛らしい。
謎の模様。山菜?
レタスなら入るから、追加注文。てか、たぶんここも全部うまい!
その美味しさを表現すると、この店で食べるためだけに蒲田きてもいい、と思えるほどだ。ちなみに蒲田はうちからけっこう遠い。
結論としては、餃子だけだとちょっと苦しいけど、他のメニューも頼みつついけば3店舗ハシゴはいけた。
あと、しばらく餃子はもういいや、ってなるかなと思ったけど、また食べたいって思えたから餃子はすごい! もう私は餃子でできてるって言っても言い過ぎではないんじゃないかな。
餃子は宇宙!
酒量:生ビール2杯、レモン杯、焼酎湯割り、紹興酒1合くらい?