のんべえ手帖

のんべえの日常を綴った日記

映画『グレイテスト・ショーマン』を機内で見た

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飛行機で飲むビールはうまい。

香港からの帰りの機内で、映画『グレイテスト・ショーマン』を見た。

エンタメがまだ貴族のものだった時代に、大衆のための娯楽を築いたという実在の人物をモデルにした映画。1年くらい前に日本で公開されているのをCMかなんかで見た記憶はあった。

ストーリーの途中でいきなり歌いだしたり踊りだしたりする「なに、いきなり始まってんの?」っていう苦手な人は苦手なやつ。『ラ・ラ・ランド』とかもそう。そっちは見てないけど、ミュージカルっぽいやつは、私は密かに好きだった。

で、ビールを飲んで、機内食を食べながら白ワインを飲んで、優雅に映画を見るぞと、再生した。

それが…

めっちゃ…

おもしろかった…

いきなり最初から泣かされた。なんだろう。もう理屈などない。

ダラダラと涙を流しながら画面に釘付けの私を横目に隣の席の姉は、『カメラを止めるな』を見て、ニヤニヤ笑っていた。

で、なんといっても、これ。映画のクライマックスのちょい前くらいに、みんなで歌って踊る「This is me」だ。

これは、映画撮影前のワークショップの映像なんだけど、その凄さを感じとってもらえるだろうか。

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このちょっとふくよかだけど、めちゃめちゃかっこいい女性は、女優兼シンガーのキアラ・セトルさん。歌のうまさといったら、もう…マーベラスです。かっけー。しびれる。

映画では、髭の映えた女性という役柄。細かい説明はないけど、生まれつきそういう体質という設定だった。

ヒュー・ジャックマンが演じる主役のバーナムは、そういうちょっと普通の人とは違う外見をしているがゆえに周りから虐げられている人を集めて、サーカスのような見世物小屋にお客さんを呼びこんでいた。そういう人を見せ物にする商売って、どうなんだと思うのだけど。

たとえば、全身入れ墨の人とか、生まれつき背が伸びない人とか、自分にコンプレックスをもつ人たち。でも、生きる場所を変えるだけで、人気者になれるしそれを個性と捉えられれば輝ける、っていうことを自覚したときの歌が「This is me」。

もう、このあたりから、ラストにかけてやばいぐらいに涙がとまらず。号泣。嗚咽。過呼吸。酸欠。

最後まで見れないうちに、ドクターストップだった。気圧の力っておそろしいね。そして飛行機で酔っぱうのもよくない。

香港の最後に『グレイテスト・ショーマン』に持っていかれた。いや、旅もすごくよかったし、くらべられるものではないのだけど。

世間では『フレディ・マーキュリー』で大騒ぎなのに半周くらい遅れている。でもいいものはいいよね。

それからというもの一日3回「This is me」を聴いて現実逃避している。

 

酒量:日本酒カクテルグラス2杯