うー疲れた、しか言葉がでてこない。けど、お腹が空いたらご飯を食べて、お酒も飲まないと。そんで、もう眠らないと。
ワインに合うパンをつくって売っている人にお話を聞く機会があって。
パンといってもハード系って言うのか、パン界の中でも大きくて素朴タイプのパン。なんか発酵の仕方にこだわったりいろいろ工夫を重ねて、それに具を巻き込んだりしてワイン&パンのハーモニーが奏でられるのだそうだ。
↓詳しいことは、この記事を。すっごい美味しそうでたまらん。
で、パンの何がいいかって、手で食べれるところだと思うのよ。片手にワイン、片手にパン。なんなんだろう、言いようのないこのカジュアル感の半端なさ。あー、ワイン飲んでパン食べたい!
それで、日本酒もこれくらいカジュアルに楽しみたいなーっと考えた。
では、日本酒にとって、パンに当たるものはなんなのか。それは、"手巻き"じゃないかと。なんたって手食できるし。あ、寿司だと、職人の力が必要な分、手軽感がないからちょっと違うと思うんだ。
で、家で日本酒を飲みながら、手巻き寿司パーティしてみた。
うん、うまい。うまかった。酢飯を少なめにして、野菜を多めにすればヘルシーだし。お刺身だけでなく肉をいれたっていいし。手巻きってかなり自由だ。その自由さは、パンに負けてない。
それなのになんでだろう、何かが違う。パン&ワインと同じように、手巻き&日本酒を楽しめるような気がしていたのだけど、なんかぜんぜん違う。
どんなに米を磨いて、酸味がある軽めの日本酒だとしても、なんかぜんぜん軽く感じられない。手巻きの方も酢飯にレモンとか入れてみたり、スパイスとかチーズとか混ぜてみてもなんか、やっぱり軽くない。
なんでだろう…とずっと考えていて、気づいたのが、米使っているからじゃないかなーということだった。
だって、米ってお金であり命であり神様みたいなものでしょう? ごはん粒を茶碗に残すと目が潰れるって言われたし、米には7人の神様が宿ると言われてたし、稲で税金納めてたわけだし、米を巡って役人と農民が戦ってたし。
DNAレベルで、米は軽くないという記憶が日本人に染み付いているんじゃないかな。
白くて小さいご飯粒の中には、脈々と続く重い歴史を背負っている何かがある、ような気がしてしょうがない。
ということで、日本酒も手巻きもぜんぜん気軽じゃなかった。
で、さらに気づいてしまったのだけど、もしかしたらパンが主食の国にとっては、パンとワインって、ぜんぜん気軽じゃないんじゃないかな。だって、ワインってキリストの血だし、神の雫だし、パンって名前の神様はいるし、パンを踏んだ娘は地獄に堕ちたわけだし。
よし、もう寝ます。
酒量:氷結グレープフルーツ