健康診断の結果を受け取りに近所のクリニックへ。8月の結果から、貧血が進んでいた。先生は「どうする？」と聞いてきた。
すでに、別の病院で治療を受けていることを話したら、でも今すぐ鉄を飲まないとマズイぞ、と脅された。ちなみにここの女医の先生は、かなり心配症だと思う。同じ結果でも、じーちゃん先生のときは、けっこう適当だから。前に側弯症だから今すぐ体幹鍛えろ！と言われホットヨガをはじめたけど、じーちゃん先生はたった数か月後のレントゲンを見て、「ちょっと曲がってるけど大丈夫！」ってノーマークだったし。
でも、鉄剤は調子が悪くなるからイヤだ、と拒否した。前も飲んでいたけど、あまりに調子が悪くなるので途中で勝手に辞めた。鉄との相性は最悪だ。もう二度と飲むもんか。日本酒づくりに使う水に、鉄分がいらないように、自分の体も鉄分はいらない。いや、いらなくはないんだけど。
そしたら「子供用のシロップならどうだ？」と先生。なるほどシロップ。しかも子供用。それならいいかもしれない。なんとなく、そう思ったのでクスリをもらって帰った。甘くて美味しい。これならいけるかもしれない。
あと、もうひとつ「鉄玉子」をおすすめされた。こういうものがあるらしい。
鉄のかたまりをお湯にいれて沸かすと鉄分が染み込んだお湯ができるのでお茶に入れたり味噌汁に使ったりするといいらしい。なるほど。どことなく、民間療法的っぽいけど、まあ医者が言うならいいか。南部鉄器でもいいけど高いでしょ、と。とりあえず、鉄卵がおもしろそうなので買ってみた。ドラえもんの形をしたものもあった！
かわいい。根本治療が難しいので、鉄の摂取を細かく積み重ねていくことにする。なので、クリスマス・イブはレバニラを食べた。ひじきとほうれん草も。
あと、コーヒーは鉄の吸収を阻害するから控えた方がいいらしい。でもコーヒーは好きだから、我慢するのはやめて、1日1回至極の一杯を飲むことにする。食生活とシロップで変えていけるなら、それでなんとかしたい。激しい治療は、精神を蝕む気がするから、QOL的にイヤなんだ。
40を過ぎて折返し地点に立っている。残念な話だけど、これからは、だんだん衰えていく体と向き合いながら生きていくしかないんじゃないかな。根本的な解決…ができるならそれに越したことはないけど、それがままならないことが増えるんじゃないかな。それは、全盛期からくらべたら、病のようなものに近いかもしれないけど、ほんとは、それがふつーのことなんじゃないかって気がしてきた。どこか悪いところがないと、死ねないじゃん。そっちのほうが不自然だよね。
酒量：ワイン2杯
