のんべえ手帖

のんべえの日常を綴った日記

Amazonプライムで『JOKER ジョーカー』を見た

話題の映画「JOKER」をやっと見た。Amazonプライムでレンタル399円。

ずいぶん話題だったけど世間の評価に目を閉じ耳を塞いでいた。つまりJOKERに対する情報をいっさい摂取せずに見た。

とはいえ、キャッチコピーは入ってくるので、コメディアンを目指す貧しい人が、世の中に認められずに怒りモンスターになる的なざっくりしたストーリーは知っていた。

 

映画を見て、世界観がアメコミみたいだ、と思ったらそうだったらしい。バットマンの敵のJOKERが、いかにして生まれたかという映画だったらしい。そうなのか。もっと早く言ってくれ。

 

おもしろくもないのに突然笑い出すという精神疾患をもつ主人公アーサー。コメディアンを目指して、ピエロのアルバイトをしている。犯罪が横行するゴッサムシティで叶えるにはだいぶタフな夢だ。

同居の母親は認知症なのか、介護が必要なのでアーサーが世話をしている。精神疾患のためかそれとも人柄なのか、生きるのが不器用なアーサー。人を笑わせるというか、人に笑われて生きている。妄想癖もあるため、ときどき映像が、妄想ストーリーに切り替わる。とても幻想的な感じ。アーサーは、あるはずのない妄想の世界を半分生きながら、現実が見えていないわけではない。自分の病気や母親のこと、現実を目の当たりにしたときに、絶望から死ぬことを決意する。

からの…まさかの群衆に支持されて一転してモンスターになる。なんか知らんけど、力を得る。これがスーパーヴィランってやつ。きた、概念の世界。

悪の概念は、鬱屈した群衆の思いの結晶だ。私にもあるし、たぶんみんなにある負の感情。そんで同時にバットマンも誕生する。善も悪もなく、見方によってはただ理不尽な世の中。

 

で、おもしろかったのか?と問われると。うーむ。あまり感動する場面がなかった。アーサーに対して、憐憫はあるけど共感はない。でもバットマンファンには、思うところがたくさんあるんだろうな。アイアンマンは好きなんだけど、バットマンを見て3分で寝た記憶しかない。私が見るべき映画ではなかった…。

自分的な見どころは、やっぱりロバート・デ・ニーロ! 人気番組の司会者として登場する。役になじみすぎていて最初、気づかなかった。でもさりげなく、カリスマ感もにじみ出てるし、やはり素晴らしい役者だなぁ。

 

ちなみに映画のお供は、こちら。昨年、秋田市民市場さんで取り置きしてもらっていた秋田・天寿の「限定雫取り 鳥海山」。半年たっていたけど、華やかな香りはそのまま。

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鳥海山」のファンになったのは、1年以上寝かせてもぜんぜんヘタレないのを知ったとき。これだけ香りがあるのにすごいと思う。天寿酒造さんは燗酒で発揮するタイプも多いので、何本か寝かせてる。いつ開けようか楽しみだ。暖かくなってきたので、春っぽいお酒も開けていこう。映画も酒も寝かせて楽しむ!

 

酒量:日本酒2合