栄光富士さんのお酒を「庄内美人を思わせる繊細で上品なお殿様のお酒」と表現している方がいて、なるほど…と唸ってしまった。うまいな。殿に献上奉りたく候。
創業1778年で13代目の蔵元さん。 戦国武将・加藤清正の息子が肥後から出羽にきてその子供がご先祖なのだとか。
「熟成蔵隠し」という名前に惹かれて購入した一本。赤いラベルが「飲め」と迫ってくるよう。以前飲んだ、七つ星の純米大吟醸が美味しかったので期待大だった。ピンクの愛山のやつは夫が気に入ってて、お花見に持って行ったらあっという間になくなったとか。こっちは、なに向きだろう。秋の行楽にもっていくより、家でじっくり飲むっぽい印象ある。
開封後、ファーストインプレッションは、「バナナ!」
栄光富士、熟成蔵隠し開封。
— 橋村 望 (@KIKIZAKEJP) 2018年10月12日
第一印象、めっちゃバナナでした。
アル度17.3と想像以上に高めで、厚みある。無濾過生詰原酒ってことは一回火入れなのかな?
夜更しして飲むには良い! pic.twitter.com/lyOGuSBijS
なんだか甘そうだなぁ…と。
ほかにはこんな香り
バナナ、グレープフルーツ、蜂蜜、油脂、ナッツ、わらび餅
全体的にフルーティ。スーッと爽やかな清涼感も少し。油脂っぽさや蜜みたいなポッテリとしたのもある。
最初と最後でガラッと印象が変わる
口に含むとなめらか甘い! 酸は控えめ。それが続くのかなーと思うと、中間ぐらいで苦味がばっとでてきてキレに変わっていく。あれ、最初の甘かったやつどこへ…?
アルコール度数17.3度とちょっと高め
アルコール度数がけっこう高い。なのにピリピリ感が少ないので、度数の高さをあまり感じなかった。これが、熟成の力なのかな。あと甘味のマジックかも。
コクはあるけど線は細い
アルコール由来のコクや厚み、熟成由来のなめらかさ、でも、後味の軽快さも。反するものが同居しているような、不思議な感じ。根は繊細なんだけど、年を経て気丈になった姫って感じか。どうですかね、殿?
ついでに、43度くらいで燗をつけてみた。甘味がぶっとんで違うものがでてきた。冷やして飲むのがGood。
食べ合わせ
単独でしか飲んでいないので分からない。最初の甘味にあわせるより、後半のキレを期待した方がいいのかなぁ。脂っぽい系。家で作らないけど天ぷらとか。
何日か置いてみる
置いてみてから書く。
〈ラベル情報〉
栄光富士さんの「大吟醸 古酒屋のひとりよがり」を飲んでみたい。名前がたまらん。
酒量:ビール1本、日本酒半合