断酒3日目。高知で買ったりもらったりした酒をあげてみた。なんとなく。なんとなく。
お酒を飲まないと、ごはんを食べる時間が短いので夜が長い。ということで、だいぶ前に買った本を読み返していた。先日、お店で注文したワインがイマイチだったので、ワイン選びの本。
↓ この本は、名前こそ下心満載なイメージがあるけど、消費者目線でとっても実用的。内容はすっかり忘れてた。
なんで、実用的かというと、1000円〜3000円台のワインを、いかに失敗しないで選べるか、という視点で書かれているから。安くて美味しいものが欲しい。これぞ、消費者目線! 玉石混合の中から自分でワイン選べるようになるためにはどうしたらいいか、ということがテーマなのだ。詳しい人がいる店だとしても、希望を伝えるための言葉が必要だし。
10万本以上のワインを飲んできた著者は、5000円出せば、そうそう失敗せずに美味しいワインが飲めるけど、1000円〜3000円だと、成功と失敗のばらつきが大きいと言う。
たとえば、スーパーやコンビニで売っている1000円台のワインだと、
- 白は若いビンテージ
- 赤はフランスボルドー産
が狙い目。辛口や酸味のしっかりした白ワイン、渋みのある赤ワインを1000円台で求めてはいけない(=失敗する)。果実味を求めるならそうハズさないと。チリの「サンライズ」とか「アルパカ」とか? なんとなく、感覚的に、分からんわけではない。しかし、よく考えたらスーパーであまりワイン買わなかった。
飲食店でワインを選ぶ場合、人件費やサービス、経費が上乗せされているので、価格は2倍以上になる。お店で3000円のワインの場合、ふつうに1000円台で売っているワインになるわけだ。そう考えると、先日のワインは安すぎたんだ。3000円を選ぶんだったら、ニューワールド的果実味の赤を選択すればいけたのだな。それか、サイゼリアいくか。
じゃあ、お店で5000円くらいだしたら、美味しいものに当たるのか。というと、必ずしもそうはいかない。"好み"という要素も入ってくるから。しかし、この本は、好みの探り方も分かりやすい。まずは、基準となるワインを飲めと。おすすめは以下、
この2つが、果実味、辛口、酸味、渋味の基準となるバランス派のワインらしい。ここを軸として、お店の人に希望を伝える。「マコンより果実味が強いもので…」みたいな感じか。なんか急にかっこいいな。あ、ただ値段をはっきり伝えることも、ものすごく重要だそうだ。急に世知辛いけど。
こういうのを読むと「じゃあ、日本酒は?」となる。
で、日本酒好きの人に聞くと、やっぱりけっこうな割合で、基準にしている日本酒というのがある。とある酒屋の店主は「獺祭」と言ってたし「大七」と言ってた人もいた。ちなみに私は「純米酒 浦霞」。冷蔵庫に常備している。
「獺祭」とか、好きな人も多いし、最大公約数的なところを基準にするのがいいのかもなぁ。でも、「獺祭よりも酸味がシャープなもので…」とか、初心者が言うかな。もっと分かりやすいスケールはないんだろうか。やっぱり4タイプ分類になってくるのかな。
同じようにはできないかもしれないけど、もっと実用的で、消費者目線の選び方の日本酒版があるといいのに。なんかピンとくるものがない気がしている。あるんかな。
あ、もうひとつ面白かったのが、人に贈り物をするときに、ビール好き、焼酎好き、ウイスキー好きとか、ほかの酒類でどんなワインが好きかを想定するっていうのがあって。自分の好みが分からない人は、そういうのも基準になりそうだと思った。
日本酒だと、『もっと好きになる日本酒選びの教科書』竹口敏樹監修 が、同じような視点での選び方が書いていて、それはいいなぁと思った。
てか、このワイン本、専門的な視点もけっこうあって、納得できる理由もきちんと書いてあるから、分かりやすいけどけっこう骨太。でも、なんでタイトルがちょっとアレなんだろう。そうしないと買わないのが消費者なのか。とりあえず、ワイン飲みたくなった。しかし断酒は続ける。そんで断酒が終わったらマコンを飲む。
酒量:0