のんべえ手帖

のんべえの日常を綴った日記

小川町の日本酒バー「神七」さんに、浅倉南がいた。

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メロン味の一本義。

神田錦町に机を間借りしていた頃、淡路町、小川町、神田、 神保町あたりはよく飲みにいった。もう4年前とか。最近はぜんぜん行ってなかったけど、夫が淡路町に事務所を引っ越したというので、久々に行ってみた。

近くに女性ひとりでやっている日本酒バーがあったので入ってみた。昨年7月にできたらしい。

いわゆるコの字カウンターで、10席くらい。神田近辺らしく、スーツ姿の男性ばかり。なにやらめっちゃ盛り上がっている中に入ってしまった。もう後戻りはできない。

満席ぽかったけど、詰めてくれて入れた。みんな常連さんのようだ。

しかし、店内を見回してもメニューらしきものはない。

とりあえず

「お酒ください!」と言ってみた。

「冷蔵庫に入ってるので全部ですね!」と。なるほど。冷蔵庫がメニュー代わりだ。

「おすすめください」と言ってみた。

いっぱい目は、華やかなやつでお願いしたら、雪の茅舎の生酒がでてきた。「フルーティください」と言った夫には、豊島屋さんの東京。

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うちの冷蔵庫にも貯蔵してたやつだった。

カウンターの上の一段高くなっている台に、ガラスのお猪口と小皿、どちらもギリギリ表面張力まで注いでくれた。グラス+小皿には、だいたい半合入っているとか。

客はまず立ち上がって身を乗り出して、おちょこから直接お酒を飲むというシステム。少し減らしてからじゃないと、こぼれてしまうから。ふむ。 

遅めの時間だったけど、1軒目だったのでお腹が空いてた。さて、つまみ。しかし、メニューがない。隣に座っている方が、「つまみはなんでも美味しいけど、焼きそばが美味しいよ」と教えてくれた。それが、絶妙な美味しさだと力説してくれた。焼きそば激押しらしい。ふむ。

焼きそばは大好物だけど、いきなりすぎるかな、と考えていたら、「焼きそばは終わりました〜」と店主。残りわずかという、きんぴらをもらった。めちゃうまかった。

メニューや料金表がないことに、若干の不安は感じたものの、だんだんどうでも良くなってきた。それより、我々が入店したことで、何かのパフォーマンスのタイミングを外してしまったようだということを空気で感じた。なんかすんません。

まあ、いいか。と開き直って、常連さんおすすめという厚揚げもらった。常連さんがメニュー代わりだ。日本酒は一本義を。

 

そのうちに、「あちらのお客様からです」と差し出された。

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泳がないたいやきくん。

初めてバーでたいやきもらった。それが、また、めっちゃ美味しかった。皮パリパリで、あんこもふっくら甘〜い。良き店には良きお客さんがいるものです。ごちそうさまでした!

そんな感じでいい具合に酔っ払ってたら、いよいよパフォーマンスを拝見できた。もう、タイトルと店主のジャージからお察しください。

あとで聞くと、お店のハロウィンイベントで、その芸を披露したそうだ。そしたら、お客さんからアンコールの声が大きかったので、特別にまたやることになったらしい。そんで、もう見納めらしい。そんなすごい日に行ってしまったのか。また強運を発揮したようだ。

パフォーマンスが終わってようやく通常モードに。いいもの見せてもらったので、もういっぱい頼んだ。

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はちつる。燗酒にしたかった。

店主は、本当にみんなのアイドルだった。で、お会計もめっちゃ安かった。

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あと、初めての来訪だったけど、帰り際は、角を曲がって姿が見えなくなるまでお見送りしてくれた。寒いのに。ジーンときた。愛されキャラの理由が、少しわかった。

 

酒量:日本酒1.5合、ビール1杯