令和、あけましておめでとうございます。
10連休ってほんとに10連休だったことを休みに入ってから初めて知った。実を言うと、4月30日、5月1日、2日は平日だと思っていて。ほぼ日手帳だと、その部分の数字の色が黒かったわけです。あはは。
いやー、今さらながら、10連休ってすごいですね…!! てことで、おでんを食べに静岡へ!
ほんとは、名古屋に住んでる友だちに会いに、名古屋へ行く予定だったけど、中間地点で遊ぼう!ということになりまして。静岡と言えば、静岡県民のソウルフードと言われる静岡おでん。静岡は出張やライブ遠征で何度か来たことがあったけど、おでん街は初だった。
ついでに言うと、年明けくらいに旅の手帖のMOOK本『ご当地 うまいもん旅』で、静岡おでんのページを担当したこともきっかけのひとつ。おでんが食べたい欲が高まっていたのでした。
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おでんのお店がひしめき合うのは、静岡駅から徒歩10分にある「青葉おでん街」とそこから1分も離れていないところにある「青葉横丁」の2か所。
ここだけで、だいたい40軒くらいお店がある。昔は屋台だけでも200軒とかあったらしいけど、昭和43年の都市開発でギュッと縮小してしまったそうな。
狭い路地に、カウンターだけの小さなお店が並ぶ様子は、どことなく新宿ゴールデン街っぽい。
さっそくおでんを…。とおでん街へ来たけど、大半のお店が閉まっている。実は、その前に行こうと思っていた静岡の有名ハンバーグ「さわやか」が3時間待ちで待ち切れなかったことと、焼津にある磯自慢の直売所が祝日で休みだったこととが重なって、早すぎる時間におでん街へ来てしまったのだった。だいたいのお店は16時頃オープンなのに、まだ14時くらい。
なので、おでん街から徒歩5分(静岡駅から徒歩15分)の青葉公園通り沿いの商店街にある「おがわ」へ移動。こちらは、朝の10時からの営業。ありがたい。
小上がり2席とあとはテーブル席。店員さんと仲良く話している地元の常連さんっぽい人が多い印象。あと芸能人のサインもびっしり。
店内入ってすぐ、大きなおでん鍋があり、そこで好きな具を選んで店員さんにお皿に盛ってもらう。空いた席に案内してもらって、カウンターで飲み物などおでん以外のメニューを注文する。ビールは、ふつうの生ビールと静岡麦酒が選べた。せっかく静岡だから静岡麦酒を。
名物と聞いていた「信田巻」は、残念ながら売り切れ。スケソウダラの練り物「白焼き」も静岡らしい具と聞いて食べてみた。ふにふにした食感がいい。淡白ゆえに、出汁がしっかり染み込んでいてうまし。
あと、感動したのが牛すじ! これが牛すじ? と疑いたくなるほど肉厚でやわらか。これはおかわり案件。すっごい美味しかった。
「おがわ」は、戦後に創業した老舗店。大正時代の食糧難からはじまったという静岡おでんの歴史とともに歩んできたわけだ。真っ黒い牛すじの出汁のスープは、70年間注ぎ足して使っている年代物。毎日、きれいに濾して大事に育ててきたそうだ。
タレとか出汁とか注ぎたし系だからといって、美味しいとは限らないだろうと思ってたけど、ここのは美味しい。また食べたい!
あと、茶割も飲んだけど、久々に会った友人と話し込んでしまったせいで、写真の撮り忘れが多い。お会計は最後。残った串の形で値段が決まっているらしい。だいたい1串90円くらい。安かった!
おでん街へ移動して再びおでん食べようか? と相談しながらぶらぶら青葉公園通りを歩く。たびたび行列を見かけるのだけど、静岡の人って気が長いのかな。
刺身が食べたくなったので、おでん街の向かいにあった海鮮系居酒屋へ。その後、地元の人が行きそうなワインバーを見つけてワインを。あれ、おでんはどこへ…。
ワインバーの店主が、「よく初めてなのに入りましたね。私だったら入りませんよ」とみずからが言うほど、入りづらい場所にあった。2階というだけなんだけどね。
ホテルは、おでん街の近くにとったので、遅くまで飲んで話しすぎて喉が痛い。いや、前日のカラオケのせいかも。
翌日はあさごはんを抜いて「さわやか」に再挑戦した。朝11時オープンとともに、新静岡駅の駅ビルへ行くと、すでに整理券が発券されている。127番目で、2時間半待ちくらいだった。順番が近づくとメールで教えてくれたり、Webで、何分待ち何組待ちを随時確認できたりするので便利。13時過ぎだったら、昼ごはんにちょうどいい。コーヒー飲みにいったり、おでん街近くにある「ヴィノスやまざき」でお酒買ったりしながら時間を過ごす。
で、ついに!
初めてのさわやか、げんこつハンバーグ。肉が皮と餡のような関係。肉肉しい! pic.twitter.com/7mXaToO6FK
— 橋村 望 (@KIKIZAKEJP) 2019年5月2日
ほほう。これが、そうかね。というハンバーグ。表面の肉が弾力あって硬めで中がレアでしっとり。「おまんじゅうみたいだね」と友人が言っていた。
満足感はあったけど、焼き肉でもよく焼き派の私としては次は並んだりしないだろうな。
お茶飲んだり歩いたりして、おでん街が動きだすのを待つ。
青葉横丁の「おばちゃん」に行きたかったのだけど、開店と同時にほぼ満席になっていた。もう一軒お目当てだった「愛ちゃん」も休み。ええい適当に入ろうと入ったお店で食べた。
ここは、自分で鍋からとっていいスタイル。憧れの信田巻もあった。
信田巻は、白身の練り物を油揚げで巻いたもの。しっかりと出汁が含まれた油揚げが美味しい。ちくわぶを初めて食べたときのことを思い出した。おでんの具は地域色がでるのでおもしろい。あと、ここでは、串の本数が値段の目安だった。1本100円だったかな。忘れちゃったけど。
すごく当たり前だけど、お店によって出汁の味がぜんぜん違う! ここのお店は、「おがわ」よりもあっさりとした味わい。にんにく味噌やしょうが味噌などをつけて、食べるのがいい。
名古屋から来た人や大学時代に静岡に住んでいたという人もいて、地元民より観光客が多かった。いちばん角にあって入りやすいからかも。お店のお母さんと話していて「さわやかのハンバーグ食べたよ」と言ったら「あんなの地元の人は誰も食べないよ!」と辛辣で笑った。
もっと食べれるかなーと思ったけど、ハンバーグにお腹をもっていかれてしまったので、おでん屋2軒で終了。久々に会った友人と、食べる<話す、だったので、しょうがない。あと、お互いに酒に弱くなった。最近、そんな話が多いな…。いいんだ。みんな適度に楽しく飲んで長生きしよう。
こんなとき、食いしん坊の姉が言った「胃袋が10個くらいあればいいのに!」という名言をいつも思いだす。もっとおでん食べたかった。でも楽しかった。また来たいぞ、しぞーか。
静岡での酒量:ビール3杯、茶割1杯、レモンサワー1杯、日本酒2合、ワイン1杯