のんべえ手帖

のんべえの日常を綴った日記

J.S.A. SAKE DIPLOMAとは(2017年一次試験)

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今年からスタートした日本ソムリエ協会主催の「SAKE DIPLOMA認定試験」。8月の1次試験を通過し、9月に受けた2次試験が無事合格。合格通知がやってきた。

でも、なんとなく納得いかないようなモヤモヤが残った。不完全燃焼感というか。いや、素直に言うと、うれしいはうれしいです。うれしいー! 

せっかくなので、どんなテストだったか、SSIのきき酒師と比べてどうだったかを書いてみたい。

 

SAKE DIPLOMAとはどんなテスト?

SAKE DIPLOMAは、マークシートタイプの1次試験、通れば2次試験で日本酒と焼酎のテイスティング、あと論述問題という構成。

6月くらいから申し込みが始まり、申し込むと「SAKE DIPLOMA」というテキストが送られてくる。1次が通れば、2次は、10月頃にテイスティング試験が待っている。

 

とりあえず1次。テキストを読み込んで、可能なら模擬試験をやるのがいいと思う。

ちなみに、テキストは全面カラーでレイアウトもきれい。文章が中心で、"読みもの"といった印象。きき酒師のテキスト「日本酒の基」は、2色刷りで図や写真が多く、大事なポイントは箇条書きにしたり枠で囲ったりしている。こう言ってはなんだが、おしゃれじゃない。でも、分かりやすい。テキストにおしゃれも何もないのだけど。

[追記]利酒師のテキストは2018年に改定され、全ページカラーになりました! とっても見やすい。

 

地理的特徴やお米についての説明が手厚い

きき酒師とSAKE DIPLOMAのテキストで、切り口の違いもたくさんあった。

一番「お!」と思ったのは、日本酒の生産地として主要な地域、兵庫、京都、新潟、長野、秋田…などの地理的特徴や開発した酵母やお米、歴史、取り組みなどを取り上げていたこと。地域性にフォーカスするあたり、なんだかワインっぽい。

あと、お米についての解説が手厚い。きき酒師のテキストだと、山田錦、五百万石、美山錦の3つに絞って特徴を紹介しているが(平成24年8月1日第5版発行の内容)、SAKE DIPROMAでは、愛山、秋田さけこまち、祝、雄町など、12種類。さらに、山田錦の村米制度、特A地区の気象状況まで紹介している。

 

自分が、きき酒師を取得したのが、2012年。以来ペーパーテストは一度も受けていない。竪型精米機が導入された年号とか、山田錦がデビューから80年を迎えたとか、記憶がどこかへふっ飛んでいる。もう一度、改めて学び直すような気持ちでスタート。

 

 模擬試験をやってみた

模擬試験の問題集が、田崎真也さんのワインサロンや各ワインスクールからも出ていると聞いて、本番前に3つだけやってみた。ソムリエやワインエキスパートを取ったという方から「ソムリエの試験は、年号とか数字、人の名前とかよく出るよ」という情報を教えてもらっていたので、その辺りを中心に覚えるようにした。

本番は、山田錦特A地区に関する難しいものもあったけど、きちんと点数をとらせてくれる簡単なものもあって、全体的に3つだけやった模試よりは簡単に思えた。問題用紙は持ち帰ることができる。その日のうちに、回答がHPに掲載されたのでチェック。「簡単なのもあったね」とか調子のいいこと言っておいて、100問中86問正解の86点。「うぁ〜〜」と頭を抱えてしまうようなケアレスミスもあって、落ち込んだ。周りは90点以上の人が多かったので、もしかして落ちたかもとハラハラした。

 

 気になる合格ラインは?

きき酒師の合格ラインは7割。ソムリエ協会は合格ラインが毎回違うらしい。

3日後、ソムリエ協会のHPに一次通過者の番号が公開されて、合格が判明! ホッとした。2次に通過した人は、1994名。受験者数が4000人くらいという噂があったので、半分くらいは合格したようだ。

 

いよいよ2次試験。日本酒のテイスティング。これまでに、さんざんやったので「なんとかなるんじゃないか?」と正直思ってた。いま思うと甘かった。

テイスティングでもきき酒師と違う点がたくさんあった。それは、その2で!