のんべえ手帖

のんべえの日常を綴った日記

夏休みの宿題をずっとやっている

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明けない夜はない。終わらない椀子蕎麦はない。でも、不老泉の初呑み切りが、夏休みの宿題のようにまだ終わらない。宿題は少しネガティブな響きがあるけども、この楽しい時間は、いつまでも終わらなくてもいい。

hashi-d.hatenablog.jp

 

ほんとは健康診断の結果がひどかったので、お酒を控えていた。

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こんなにはっきりと言われたことはなかったから、衝撃だった。自分は永遠に若いままでいられるような気がしていたのに。しょうがないから、休肝日つくります。刹那に生きるより、長生きしたい派です。

 

とはいえ、なんせ年末だし開き直るように飲んだ。年末はせわしなくて嫌だという人もいるけど私は好きだ。ちょっとした非日常感にふわふわした気持ちになる。

 

不老泉、2〜6まで全部飲んだ(1の3年熟成だけとっておいている。めちゃうまい)。開けたての味、開けてから3日目の味、2週間目の味…。お酒が変わっていくのがおもしろい。後半戦は燗しか飲んでない。

 

もともとそこまで燗酒人間ではなかったが、ここ2〜3年で燗酒をとくに好むようになった。

きっかけは、生酛専門店でのアルバイト体験から。世の中に燗酒の神様みたいな人はたくさんいるけど、そういうお店ではない。店主は、こだわり派でおもしろい人だった。燗酒の可能性を追求しているというよりは、腕のよい料理人だった。料理もお酒も体にやさしいというコンセプトの方に力が入ってたと思う。(お酒は主に心にやさしい。間接的に体にやさしい)

バイトに入ってた金曜日の夜は、いろんな酒飲みに会えて楽しかった。「澪つくし料理帳」を勧められたのもそのお店のお客さんだった。私より母の方がその小説にハマってた。気づけば最終話も買ってた。もう六本木に行く仕事もなくなったし、すっかり足が遠のいてしまったけど、そのうちまた行くか。

 

ぼっーっとしてるうちに不老泉の味がまた変わった。なんなんですか? 女心と不老泉ですか? 一番最初にタンニンっぽいと感じてた木桶仕込みの6番から、素朴な糠っぽさがでてきた。ケレン味のない味。とてもいい。味覚、というか美味しさって、こうも曖昧でとらえどころがない。

曖昧な中で頼りになるもの、軸を見つけてそのお酒を知っていくのは、人と仲良くなる過程にも似ている。要するにたくさん時間がかかる。ときには強烈に、一度で理解したような思える出会いもある。だからお酒も人もおもしろい。

ずっとひとつの銘柄を飲み続けるという飲み方は、親友と語り合うようで良いなぁ。そういうお酒がたくさんあると豊かなだなぁと思う。ひとつでもいいよ。

何が言いたいのかわからんくなってきた。燗酒はききますね。

 

明日で今年のしごと納め。相変わらず何ひとつ収まってないけどがんばる。そして休肝日もつくる!はず!

 

 

酒量:日本酒 2.5合くらい