ということで、赤白2本飲んでみた。
「男と女のワイン術」で、基準としておすすめされていたものだ。
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写真の白はマコンではない。ボルドー地方の赤ワインは、スーパーですぐ見つかったけど、マコンがなかなか見つからなかった。たまたま半蔵門に行ったとき、SAGAMIYAさんで、マコンはないかと聞いてみたところ、ここにも「ない」と。
じゃあいいや、と帰ろうとしたところ、「マコンっぽいのはどうか?」と、お店の人に声をかけられた。ついでに「マコンを探しているとは、さすが! この時期にちょうどいいですよ」と、ちょっと褒められた。なんでもカジュアルで爽やかで春の宴会なんかにもってこい、なのだそうだ。基準に…と思って飲むのが、少し申し訳ない。
しかし、褒められて気を良くしたせいか、まあいいや、と思ってマコンっぽいのを買った。お店の人が近いって言ってるんだから間違いないだろう。1500円くらいだった。
本にも書いていたけど、マコンは、フランスの中でも真ん中くらいに位置する。それより南だと果実味が強くなり、それより北だともっとキリッとした味の傾向になるのだとか。一方、Sud Ouestという地域はボルドーの近く。どちらかというとフランスの中でも南寄りだった。うーん、これを基準としてもいいのだろうか。
飲んでみたら「なるほど…」と唸るほどのニュートラルさだった。美味しいは美味しいけど、これぞ中庸のなかの中庸。これがマコンと似ているかどうかは、正直分からないけど、基準と考えていいように思えた。
私はこれよりもう少し酸味が欲しいと思った。スッパって感じの酸味。一緒に飲んでいた夫は、これよりもう少し甘味が欲しいと言っていた。
なんの非もなく普通に美味しいのだけど、「もう少し〇〇の方が…」って思わせてしまうところが、究極のニュートラルワインなのかもしれない。
あと、ちょっとシュワっとした炭酸感もあって、ポルトガルのヴィーニョ・ヴェルデを彷彿させる。そこから果実味を抜いた感じ。 アルコール度数も11.5%と低い。お店の人が言ってたように、お花見とか公園で外で飲むのにちょうど良さそう。案の定、あっという間に飲んでしまった。家の中だけど。
赤もそんな感じ。不満でも不足でもないけど「これより果実味…」「これより渋み…」と言いたくなる感じ。なにも考えずに飲めるし、実際バランスが良くてすごく飲みやすくはあるけれど。あと、少しクリーミーさがあって、それがこのワインの個性なのかな。1000円ちょっとだけど普通に美味しかった。
「ふつう」は、どちらかというとディスの要素が強い。でも「普通に美味しい」はちゃんと美味しい。良くも悪くも普通。愛すべき普通。交感神経を刺激せず、副交感神経が優勢になる感じ? とにかく、ワイン選びの基準にはなりそう。というか、ソムリエさんとかワインに詳しい人との共通言語にはできそう。できるかな。
ちなみに、普通だからダメ、個性があるから良いというわけではなく、それぞれの中に、美味しいのレベルがあるのだと思う。それがどういうものか、まだ良く分からないので、もっとたくさん飲んでみるよりほかない。
あ、4月1日になった! いよいよ新元号の発表か。私は「豊」が入ると予想。「護」とか。でも「望」が入ったらいいなー。新幹線で使われているからダメか。年末にやる今年の漢字みたいになってきた。
酒量:ワイン 2〜3杯 燗酒 半合