のんべえ手帖

お酒にまつわるいろいろ

常温放置した白ワインを掘り当てた

ダンボールに入れてあちこちに置いていた日本酒をついに整理した。しかも立体的に。夫が棚を作ってくれたので、そこに詰め込んだ。入り切らないものもあったけど、8割くらいはスッキリと収納できた。

 

それはいいんだけど、いろんなお酒をダンボールから出しているうちに、何本かワインが混ざっている事に気がついた。

んで、そのうちの一本がこれだ。大和葡萄酒、HUGGY WINEの「遅摘み甲州 2012」。

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これを買った記憶がない。たぶん、ライター仲間20人くらいで行った山梨の旅のとき。ワインの丘のカーブで何本か買ったもののうちの残りではないかな。ということは、2014年か2015年かな。5年くらいは熟成されていたようだ。

 

日本酒もそうだけど、熟成向きとそうでないのがある。これは甲州だけど、すごく甘口と書いてあるので、なんとなく大丈夫そうな気がした。てか、このゴールドに輝く外観が、もともとなのか熟成によるものなのかそれすらよく分からない。もとの味がよく分からないのだから、これはこれとして飲めばいいだけだ。

 

で、お味はと言うと、予想どおりめっちゃ甘かった。けど酸味もあるせいか、後味すっきり。アイスワイン的な感じか。少し梅酒のようだった。いわゆる甲州のスッキリキレイ、優等生感はうっすらと残る程度。白だけど肉に負けないけっこうなフルボディ感を感じた。甘も酸も強いけど、一緒に食べてたのがトマトすき焼きだったのでALL OKだったのかも。万々歳。

トマトすき焼き。FBで作っている人がいるのを見て、めっちゃ食べたくなったのでレシピを見て作ってみた。最後のフェットチーネまでやりきった。うん。これは美味しかった。

 

話は変わるけども、昼にテレビ「なんでも鑑定団」を見ていたら、知らない露天商のおじさんからもらった怪しげな絵が、実はすごく有名な人のもので、査定額400万円という夢のようなことになっていた。

そういえば、実家の秋田のお店でも同じようなことがあった。どこかの素性の知らないお客さんが、でっかい扇みたいなものをあげると言って置いていったのだ。それ以来、ずっと飾っているのだけど、そのお客さんは、お店に来ていない。その大きな扇みたいなのは、もしかしたらお宝かもしれない、というのが目下、秋田で一番夢のある話だ。まだ調べていないらしいけど。何でも鑑定団さん、早く大仙市に来てください。

 

というのは、おいといて、その知らない怪しげな絵というのが、ザッキンさんという人の絵だった。ゴッホの絵のような抽象的な絵。ザッキンはゴッホに影響を受けているそうだけど、こんなふうな抽象的な絵が評価されるようになった背景には、みんなが写実的な絵に飽きてきてもっと新しいもの、もっと刺激のあるもの、もっと面白いものを求めるようになったため、とTVでは言っていた。

美術史はよく分からんのだが、そうなる人間の気持ちはよく分かる。美しいものは、見飽きた。次に見たいのは、見たことのないもの(でも、心を揺さぶるもの)。

 

で、日本酒というか、お酒の世界もそれに近いものがあるなと思った。美味しいものが好かれるのは当然のこと。でも、そこに慣れるとみんなおもしろいもの、新しいものを求める。"美味しい"ということの意味は、それほど重要ではなくなる。食品だから美味しくて当たり前と思っていても、それだけでは何かが足りない。そういうことなのかもな。どういうことだ。音楽もそうかもなぁ。

てことは、日本酒もそういったアーティスティックな側面が求められる局面にきているということだよね。

 

ということをぼんやり考えていたら、沖縄旅行に行った姉と母から、美味しそうな沖縄料理の写真が送られてきた。なんで私は東京にいるんだ? と悔しくなったので、前に友人にお土産でもらって大事に飲んでた波照間島の「泡波」を飲んだ。何年も前に行った波照間の海は、天国そのものだった。壱岐もすごかったけど、波照間の海を超えるものに会ったことはない。

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てか、ここも後継者がいないとかで大変らしい。誰か!行ってきてくれ。

てか、この後姉から、「レア泡盛でマウンティングねw」というLINEがきた。私はただ、さらなる山の高みを目指しているだけなんですよ。

 

酒量:ワイン 半分 泡波グラス1杯。